Tres Innovation

2017年07月15日

様々な状況で変わる、ISO感度の使い方と設定方法。

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夏になり沢山イベントが舞い込んでくる忙しい季節になりました。

海に夏祭りにビキニに浴衣…大忙しです。

 

一眼レフユーザーにとってはワクワクする季節なのではないでしょうか?

 

今日はそんな一眼レフの設定で特に大切なISO感度についてフォーカスしてみたいと思います。

 

 

 

ISO感度って何?

 

 

 

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光の感度を調整する。

 

 

 

カメラ本体が光を感じる為のセンサーをISO感度といい

そのISO感度数値を大きくしたり小さくする事でカメラにどれだけの光を読み取るかという事です。

 

 

 

ISO感度の設定は様々な解釈の仕方がありますが

簡単に伝えるのであれば

 

 

暗い状況でも明るくしてくれて (明るさ)

シャッタースピードも速くしてくれる (ブレ対応)

 

 

とても便利ですよね?

 

シャッタースピードとF値をコントロールしても明るくならない状況や

速く動いている物を止めて撮影したい場合などにISO感度を上げます。

 

 

 

数値を上げすぎによるデメリットも

 

 

 

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● ISO12800 1/800   F5.6

 

 

 

しかし、便利の裏側にはデメリットもあります。

 

上の画像の様に数値を上げすぎると画像が荒れて画質の悪い写真に仕上がってしまうのです。

 

これでは折角一眼レフを使って撮影してる意味がなくなってしまうので

適切な数値を設定しながら撮るのが良いでしょう。

 

周りが明るい場合ISO感度を無理にあげてしまうと

センサーが沢山の光を受け止める事になり

必要の無い光までも取り込んでしまう事になります。

 

撮った写真を確認して明るすぎた時は

ISO感度を下げて調整を行いましょう。

 

 

焦点が100mmを超える望遠レンズなどで遠くの被写体を撮影する時はブレてしまう事が多いと思いますが

そんな時もISO感度を上げる事で多少のブレから逃れる事が出来ます。

 

ISO感度は明るさだけではなくブレにも対応してくれるという事を覚えておいてください。

 

 

状況にあったISO感度の設定で色味を最大限に活かす。

 

 

100 200 400...と数値が変化するのですが

100の次は200と1段上に上げる事で設定が変わります。

 

この時

ISO感度200でシャッタースピードとF値を設定した場合と

ISO感度100で同様の設定をした場合は

表現される色味の違いが出てきます。

 

前者が正解な訳でも無く

後者が正解でもありません。

 

その時の光の状況に合わせる事が大切で

どの設定も正解ではないのです。

 

 

 

露出を理解する。

 

 

 

露出という言葉を聞いてもなかなかピンときませんよね?

光の総量の事を露出と言います。

 

※露光という言い方もしますが、どちらも同じ意味です。

 

光の総量を理解する事で写真の見え方が大幅に変わります。

 

肉眼で見た時は露出をコントロールする事などはもちろん出来ませんが

一眼レフの場合はその露出をコントロールする事で

他のカメラ、スマホなどで撮影する事の出来ない綺麗な写真を撮る事が出来るのです。

 

 

 

光源を探す。

 

 

 

例えば野外の場合は上を見上げれば太陽があるので

簡単に光源のありかを探す事が出来ます。

 

しかし、直接光の当たらないビルの隙間や鉄枠の多い場所に行くとします。

 

そうするとどこから光が入っているのかを理解する必要があります。

 

 

 

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上の写真はビルの隙間から強い西日が入り込んでいる写真ですが

西日以外の場所に露出をあわせてしまうと白飛びした明暗の無い写真になってしまいがちです。

F値を絞り、西日を浮き出させる様に撮影する事で逆光を活かした写真を撮る事ができます。

 

 

もちろん屋内でも、どこから照明がきてて

どこに光が当たっているのか。

 

街を何気なく歩いている時でも、光の確認をする事で

いざ写真を撮る時に迅速に対応する事ができます。

 

慣れるまでは日頃から光源を探したり理解しながら探す事で「露出」との

関係性がわかる様になると思います。

 

 

 

露出補正を覚える。

 

 

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ISO感度のみで色を合わせるのと

露出補正で色味を合わせるのとでは

出来上がりの写真が変わってきます。

 

ISO感度のみで設定した写真の場合は、どちらかと言うとデジカメやスマホで撮った写真に近い写りになってしまうと思います。

 

 

 

といってもこのご時世

スマホもデジカメもかなり画質も向上し

露出補正の出来る機種もある為、一概には言えませんが…

 

 

 

大事なのはシャッタースピードとF値でコントロールする「露出補正」が必要という事です。

 

 

 

露出補正とは?

 

 

 

ISO感度で色味を合わせるのとは違い、

シャッタースピードとF値を使用して撮影する事が「露出補正」といいます。

 

ノイズの無い綺麗な状態で写真を撮りたいとするのであれば

ISO感度は100に設定した状態で露出補正をかけて撮影します。

 

 

 

 

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● ISO感度100

 

 

 

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● ISO感度6400

 

 

2枚目の写真は画像内の黒い部分に「ノイズ」がかかってしまってるのがわかると思います。

しかしISO感度100で撮った写真よりも被写体を止める事ができていますよね?

 

 

極力ISO感度を低くシャッタースピードで対応し、被写体を止めた写真の方が「ノイズ」も無く綺麗に撮る事ができます。

 

 

例えば、動く被写体を止めて撮影したい場合。

 

 

止めるのが条件の場合はシャッタスピードを上げないといけないですよね?

 

 

しかしシャッタスピードを上げれば、当然暗くなってしまいます。

 

 

次に明るくしたいのでF値を小さくしますよね?

F値を小さくしても明るさが不十分な場合があります。

 

 

こんな時に出番なのがISO感度です。

 

 

露出補正でどうしようも無い時に1段上げて明るさを取ると

ノイズの少ない写真を撮る事が出来ます。

 

 

最初からISO感度を上げて露出補正をかけるよりも

露出補正を優先し、徐々にISO感度を上げる事でノイズから逃れる事が出来るのではないでしょうか。

 

 

 

適正露出

 

 

 

露出補正をし、適正な露出量に設定する事を適正露出といいます。

 

 

逆光の写真と順光の写真では露出の出方が変わるので

適正露出が必要となってきます。

 

 

F値とシャッタースピードの数字だけで補正するのが慣れていない場合は

グラフを見ながら調整するのがオススメです。

 

 

ここで気になるのが「適正」という言葉です。

 

 

人間の肉眼は色彩の見え方など、人によって様々ですよね?

 

写真を撮る時もその人それぞれの「適正」があります。

 

適正露出を選ぶ時はあくまでも標準であり基準値に近い露出コントロールする事をいいますので

適正という言葉に囚われずに自分なりの基準値を探す方が楽しく撮影出来るのではないのかと思います。

 

 

 

露出オーバーと露出アンダー

 

 

 

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0を中心として「−」と「+」の表示があるのがおわかりかと思います。

 

数値がマイナスに近い補正を「露出アンダー(ローキー)」

数値がプラスに近い補正を「露出オーバー(ハイキー)」といいます。

 

下の画像は極端にアンダーとオーバーを表現しました。

 

 

 

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この様に露出オーバー(ハイキー)にする事でふんわりとした雰囲気を出す事が出来ます。

奥に見えるマンションも白飛びしてしまっています。

これでは適正とは言えません。

 

 

 

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次に露出アンダー(ローキー)にするとコントラストが強く全体が引き締まった様に撮る事が出来ます。

 

この場合はマンションの色彩はしっかりしていますが

それ以外の部分が黒つぶれしてしまっているので

適正露出とは言えませんね…

 

極端に表現をしましたがハイキーとローキーの区別がついたのではないでしょうか?

 

露出補正をかけても見やすい、綺麗な写真に仕上げるには

適正な露出補正が必要なのです。

 

しかし、適正露出を決めるのは写真を撮った本人が決める事なので

正解があるという訳でも無いのです。

 

また、適正な露出を計る為の「露出計」という物があるのですが

「露出計」を使用する事である程度、平均的な適正露出を割り出す事が出来ます。

 

 

 

困った時の段階露出

 

 

 

自分のイメージした仕上がりとは違う露出、極度なローキーやハイキーを防ぐ為に

「段階露出」という方法があります。

 

適正露出の写真と更に露出値を変えて複数枚撮影する事を段階露出と言います。

 

段階露出を使用する事で失敗する事なく撮影する事が出来るのです。

 

 

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ハイキー

 

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ローキー

 

 

上の写真を見てわかる様に、若干ですがハイキーと0(真ん中)とローキーで撮り分けておく事で大きな失敗を防ぎます。

 

野外の光で確認する写真と室内に戻ってきてから確認した時とで

イメージが全然違う場合があります。

 

そんな時も段階露出で撮っておく事で、満足する露出で収める事が出来ます。

 

夕日や朝日は秒単位で色味が変化していくので

そういった時でも段階露出が有効になるので

露出を決めきれない時は保険として段階露出をしておきましょう。

 

 

露出補正をしている時に、適正露出がわからずどの写真が一番良いかなど

全くわからなくなる時があると思います。

 

そんな時は友達や近くにいる人などに聞くのも良いですが

「ヒストグラム」で確認する事もオススメです。

 

 

 

「ヒストグラム」で露出を確認する。

 

 

 

今回はLightroomを使用します。

「ヒストグラム」を使用する事で目だけでは確認の出来ない光や

色味などを調整する事が可能になります。

 

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画像右上に見えるのが「ヒストグラム」になります。

 

 

 

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上の「ヒストグラム」はグラフ内の山が全体的に右側によっているのがわかると思います。

 

という事は写真自体が明るい写真になるという事になります。

 

逆に暗い方に山がよっている場合は全体的に暗い部分の多い写真になるという事です。

 

 

縦軸はピクセル数のガイドで

上に行く程ピクセルが多く

下に行く程ピクセルが少なくなります。

 

 

縦軸の山が大きい程画像が高精細になり

縦軸の山が小さい程画像が荒くなるという事です。

 

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上の画像は明るさも暗さも強く加工しすぎている「ヒストグラム」です。

 

 

 

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この様に暗い所と明るい所が最大値になっている写真はコントラストが強く

折角綺麗に撮った写真もバリバリしてしまい

風景には不向きな加工になってしまいました。

 

 

「ヒストグラム」を有効的に使用する事で

レタッチの際に失敗をしないので、必ず表示をしながら加工する事をオススメします。

 

 

 

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Lightroomでは「ヒストグラム」の設定で明るさ最大値になると画像に赤く表示してくれる設定があります。

逆に暗すぎる場合は画像内に黒く表示してくれます。

 

 

 

最初はこのガイド付きで編集するのが良いのではないでしょうか?

 

 

 

 

段階露出を自動で出来るAEB撮影

 

 

 

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この機能を使った撮影のことを、AEB (Auto Exposure Bracketing:オートエクスポージャーブラケティング) 撮影といいます。

 

自動で段階露出を行ってくれる機能の事で、

シャッターを切ると露出値をずらしながら3〜5枚の連続撮影が可能です。

 

設定で露出をどれくらいずらすのかと、何枚の連続撮影にするかの設定が可能です。

 

段階露出と自動段階露出機能のどちらかを使用する事で失敗は無くなると思います。

 

自動段階露出にするか手動段階露出にするかはその時の状況に合わせて

選びながら使用すると良いでしょう。

 

 

 

HDR(ハイダイナミックレンジ合成)とは?

 

 

 

iphoneのカメラ等でも見た事がある人もいると思うのですが

HDR(ハイダイナミックレンジ合成)とは、先程の段階露出で撮った複数枚の写真を合成し

ダイナミックレンジ(明るい部分と暗い部分の明暗の比)を表現する事の出来る手法になります。

 

今回は段階露出の写真を6枚撮影し、Photoshop でHDR合成をしました。

 

 

 

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違う露出の5枚の写真を重ねる事で

それぞれの暗い部分と明るい部分を補い重ね合わせて

1枚の写真に合成する事で

より絵画の様な写真に仕上がります。

 

 

 

PhotoshopによるHDR合成方法。

 

 

 

photoshopを使用したHDR合成方法を紹介します。

 

 

まずは予め段階露出で撮った複数枚の写真を用意してください。

 

 

 

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今回はコチラの段階露出をした5枚の写真を使用します。

 

 

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Photoshopを起動し、「ファイル」→「自動処理」→「HDR Proに統合」を選択します。

 

 

 

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「参照」から先程の段階露出した5枚の写真を選択します。

 

 

 

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写真を選択して処理されるのを待つと数値を編集するページに移動します。

この時横にある数値を調整する事で自分の好きなカラーや立体感に調整する事が可能ですが

上部にあるプリセットを使ってダイレクトに編集する事も可能です。

 

 

 

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今回はプリセットの「Scott5」を使用しました。

 

 

 

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そうして出来上がったHDR合成がコチラです。

 

 

 

今回はHDR合成がわかりやすい様、絵画の様な編集をしましたが

もっとナチュラルに合成する事も可能なので

色々な編集方法を試してみてくださいね!

 

 

 

Photo by : Genya Sato

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